留学中の試練

欧州の英語圏に留学していた際の経験談です。ある時私はひどい風邪を引き込み、大学の校医に見てもらったあと数日間寝込んでいました。その際はホームステイだったので、一応ホストマザーがいるから飢えることはないだろうな、とパンをかじりつつ思っていたものです。

ところが、パートから帰ったホストマザーは夕方、炭酸飲料の大びんを持って私の部屋に入ってきました。「この中には砂糖と塩分が入っているから、風邪の時にはもってこいなのよ!たくさんに思えるかもしれないけど、飲み切ってね!」と笑顔。私は内心、狼狽しました。こういった炭酸飲料は大の苦手だったのです。

日本で、熱を出している際の水分補給にスポーツドリンクを飲むのは定番になっていますが、ちょうど同じ感覚だったのでしょう。ご当地民間療法の一環ではありますが、やはり炭酸飲料の大嫌いな私は受け付けることができず、戻してしまったので、翌日ホストマザーの不在中に全て捨てました。ただ、向こうは良かれと思ってしていることなので、こういった部分も「留学生活の醍醐味かなあ…」と受け入れることもまた、修練のひとつと言えます。